ほとんど同じ条件でも家賃が違うのはなぜ?
賃貸物件の情報誌や、インターネットサイトを見ていて、「何かこの部屋、妙に家賃が安いな…」、と思ったことはありませんか?
同じような立地、同じような築年数、同じような間取りなのに、なぜこの屋部は安いんだろう…、と疑問に思う方も多いと思います。
家賃をじっくり比較すると、結構バラバラであることに気づきます。
この差は一体どこからくるのでしょうか?
基本的には、家賃にも“相場”というものがあるので、同じような条件なら同じような家賃になることが多いのですが、中にはそれが当てはまらないこともあるのです。
では、その理由とは何でしょうか?
実は、部屋を貸す側の大家さんにも様々な方がいらっしゃいます。その方たちの事情を見ていくと、この謎が解けていくのです。
まず一番目のタイプは、普通の大家さんです。このタイプの大家さんは、一般の人が考えるように、相場の家賃で
貸しに出して、空室期間を抑えつつ、家賃水準も保とうとします。
二番目のタイプは空室を極端に嫌う大家さんです。家賃を少し下げてでも、常に満室に保とうとします。これは、大家業は人様のための事業だから、少し安くしても人々の役に立てばいい、と考えるからです。素晴らしい大家さんです。
三番目のタイプは、不動産業者に任せきりの大家さんです。
不動産業者は、基本的に入居者が決まれば手数料が入ってくるので、家賃を下げてでも早く入居者を決めようとします。
ですので、大家さんに家賃を下げるように何度もしつこくアプローチするので、大家さんも家賃を下げていくことが多いのです。
逆に、地域の家賃相場を何としてでも守る!という大家さんもいて、その場合は決して家賃を下げません。地域相場の値崩れを防ぐ意味もあり、これはこれで合理的な選択です。
このように、借り手側と同様、貸し手側にも様々な事情があります。
そこを考えながら物件探しをすると、一段深い領域に入っていくことができます。