住生活において、一番悩ましいのは、“音”の問題です。
以前、調査会社が聞き取り調査を行ったところ、50%を超える人が音について悩みを抱えていることが分かりました。

 では、音の問題で悩まないために、どのようなことができるのでしょうか。
今回は、物件選びと、問題が発生してしまった場合の事後対処の2つの面から見ていこうと思います。

1.物件選び

 部屋を借りたり、買ったりする場合、まずはその建物の構造をチェックするようにしましょう。
一般的に、木造や鉄骨造(S造)より、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の方が防音性能が高いことが多いです。
これは、壁の厚さや使用材料の違いなどから、音を通す度合が変わってくるためです。
ただし、鉄筋コンクリート造なら必ず防音性能が良いとは一概には言えません。
部屋と部屋の間の壁(界壁といいます)が薄かったり、防音効果のある石膏ボードなどが貼られていなかったりする場合があるからです。
また、外壁は鉄筋コンクリートでも、界壁は木材だったりする場合もあります。
 
なので、部屋の内見の際には、壁を叩いてみましょう。
ボンボンと反響するような音なら界壁が木材の可能性があります。
逆に、コツコツという硬い音なら、鉄筋コンクリートです。分からなければ、案内をしてくれる不動産会社の人に聞いてみましょう。

2.運悪く音が気になる部屋に入ってしまったら

 まずは、管理会社や大家さんに現状を伝えて、その音を出している人に注意してもらいましょう。本人同士で話し合うと、トラブルになって、それを引きずってしまうケースがあるからです。また、大家さんに防音効果のある石膏ボードを増し張りしてもらうよう、依頼するのも手です。